環境保全に向けた分析法の開発

環境分析化学研究室

釜谷 美則 准教授
専門分野:分析化学

研究室の概要

本研究室では、特定の物質の検出および定量や、化学物質の毒性評価手法の開発を中心とした研究を行っています。 環境中に極微量で存在するヨウ化物イオンの簡易分析手法の開発や、ミジンコを用いた毒性評価およびその手法の確立などが具体的な研究内容です。

研究テーマ

「ロイコ体試薬を用いたヨウ化物イオンの高感度吸光光度法の確立」

ヨウ素はバクテリアや日光、降雨などの作用によって状態を変えながら地球環境中で循環しています。 この循環により環境中ヨウ素濃度はおおよそ一定となっており、海水中では約0.06ppm、河川では約0.005ppm程度と非常に低濃度となっています。 このような低濃度のヨウ素を測定する分析法はいくつかありますが、環境分析化学研究室では吸光光度法を用いた高感度分析法の確立と反応メカニズムの解明を行っています。

「無機陰イオン、非イオン界面活性剤の簡易分析法の開発」

無機態窒素は、水耕栽培における養液として利用されており、野菜等にどの程度含まれているか。 また、東南アジアなどで飲み水による健康被害が問題となっている無機体ヒ素の定量法が求められています。 このため、これらの物質を現場で測定できるような簡易分析法の開発を行っています。 さらに、近年その使用量が増加している非イオン界面活性剤の簡易分析法を当研究室で独自に開発した手法を用いて検討しています。

「ミジンコを用いた毒性評価法の開発」

環境汚染物質の生態系への影響を把握するには、化学物質の定量値だけで判断することができません。 このため、環境中に生息するミジンコを用いた毒性評価がなされています。 本研究では、蛍光ビーズなどを用いて、ミジンコ腸内への取り込み量から毒性評価を実施しています。

「ファインバブルの簡易測定法の確立」

ファインバブルとは微細な空気の泡であるため水中に長く留まる性質があり、洗浄などに利用されています。 ファインバブルの定量は分析機器を利用した方法しか存在しないため、測定に関するコストが大きな問題となっています。 そこで当研究室では大がかりな分析機器を使用しない簡易的な分析手法としてメチレンブルーを用いた壁面付着法によるファインバブルの定量方法の確立を目指しています。

研究支援・社会貢献活動

現在、民間企業の依頼による磁気処理水の水質評価の検討を行なっています。また、これまで八王子の環境学習グループと連携して湧水の水質分析などを行ってきています。

研究設備

分光光度計、分光蛍光光度計、イオンクロマトグラフ、液体クロマトグラフ、ATPアナライザー

研究シーズ

研究室|設備紹介